敬語の正しい使い方はこれ読んでおけという本【勘違い敬語の辞典】
こんばんは白蝶です。
最近図書館に行きまして大学生のときに読んだ敬語の本を借りて再読したので書いておこうかと思います。
↓これおすすめです。というか私敬語関連の本これ以外記憶にないのでこれしか知らないようなものです。
本書の特徴として下記2点が挙げられます。
- 実際にメディアで使われた誤った例文を多く載せている
- 文法に則って解説している
どちらも私にとってはメリットでしたが、誤った例文を多量に摂取することになるので間違ってもインプットしてしまう可能性はあり、「連体形って何?わかんない」と思って躓いてしまう人がいる可能性があるという点ではデメリットになるかもしれません。本書の副題が誤用の辞典なので。
詳細は読めば良いのですがどんな内容か簡単に備忘としてまとめます。
原則
二重敬語は禁止。対象が天皇陛下であっても故人であっても禁止。
亡くなられる → お亡くなりになる、亡くなる
敬語は「心理的な車間距離」を表現する言葉であって、心を表すものではない。
つまり自分が相手をどう思っているかは敬語とは別問題。
させていただく
私が読んだのは2007年の初版ですが最近流行の言い回しと表現されています。結構前からなのですね。
主な論点は「さ付き言葉」として、「やらさせていただきます」のような表現は間違いということです。させていただくは使役+謙譲のため最上級の表現であるから使いすぎると下品になると簡単に書いているだけでした。さらっと書いているため探すのに苦労しました。
「させていただく」を使う方は多用するので手に負えない。20代の若者に言いたいが「させていただく」は禁止ワードにするつもりで文章を書くほうがいい。
さ付き型の言葉にも言えることだが音節が増えると丁寧に聞こえるという印象に振り回されて間違った敬語を使う方が多いと思う。
崩せない表現
とんでもございません → とんでもないことでございます
何とも申し上げられません → 何とも言えないことでございます
気取った表現をしようとすると間違えるかもしれませんね。
敬語ではありませんが「古典部シリーズ」で千反田える嬢が「キナの匂いがしますね」なんて言ったことがありましてね…。
敬語の型
- 尊敬語
お~になる、お~くださる、~なさる
- 謙譲語
お~する、お~いたす、お~できる、お~いただく、お~願う
尊敬語の定型句になぜか「して」を挟んで謙譲語にしてしまう間違いもあり、特に口語で言葉の間についやってしまいがちだろうと思います。
「お話してください」「ご紹介してください」は相手に対して謙譲表現をしてしまっています。
上位者に対して使用してはいけない言葉
マナーとして下記は良くない言葉です。
- 上位者を褒める言葉
- 上位者をねぎらう言葉
- 上位者の能力を聞く言葉
- 上位者に許可を与える言葉
最後に
簡単に上記のようにまとめました。大学生のときに読んでまだまだ記憶に残って社会人やってる今も活きてるなあと思いました。
普段から私が注意しているのは、
- なるべく簡単な表現にする
尊敬語は「お~になる」「お~くださる」を主に使用する、謙譲語は「お~いたします」「お~願います」を主に使用する。
尊敬語に関しては「お~いただければと思います」とか「お~いただければ幸いです」という表現は長いし、「お~していただければと思います」という誤った表現の温床になるため使わない。
謙譲語に関しては「~させていただけますでしょうか」長い表現は使わず「ご~します」と短く済むように書く。
- 敬語を使用するくらいなのでちょっと素っ気ないくらいで良い
という点ですね。習うより慣れろという感じでもありますが。
それでは今日はこのへんで、おやすみなさい。