白蝶の雑記帳

儲からない時間、無駄な時間、考える時間。

趣味は読書と言いづらい風潮あるよね

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こんばんは、白蝶です。
今年初めの投稿なのであけましておめでとうございますです。

はじめに

ーある日の上司と白蝶ー
A「休日何してますか?」
白蝶「最近はずっと本読んでますね~」*1
A「どういう本?」
白蝶「ライトノベルとか心理学の本とかですね~」*2
A「ライトノベルって漫画とかアニメみたいなやつ?」*3
白蝶「だいたいそんな感じです。アニメの原作になってるのもあります」
A「へー。心理学の本ってなんで読んでるの?人の心を読みたいとか?」*4
白蝶「心理学で人の心は読めるようになりませんよ」


なんて脳内上司と会話してみる。一部実際に言われたことでしたけど。
趣味読書なんて言うとまあ会話が広がらない。世の中に自分と同じ本読んでる人間なんているのかね、なんて思うが読書メーターやってるとぼちぼち存在はしているらしい。

いやそもそも趣味に関して「わかる~」「それな~」なんて共感らしき会話をしたいわけではない、とも言い切れないが少なくともライトノベルなどの小説やその他の新書などを読んだときで異なる。

B「システィーナは女神だし、ルミアは天使なんだよな」
白蝶「それな!」
白蝶「イブの幼馴染として成長して嫌々言われながらもなんだかんだ結婚したいだけの人生だった」
B「然り」
オタク同士の会話なんてこれでいいんだよ。それな、とか、わかる、とかは「まあ別に俺もそう思うわけじゃないけどお前の言ってることは理解できるよ」くらいの意味合いで戦争にならないはずだ。


白蝶「『社会心理学講義』って本です。レオン=フェスティンガーさんの認知不協和理論とか、有名なアイヒマン実験とかひと通り網羅していて読み応えのある本ですね~。自由意志は存在しないって言い切るところは爽快ですよ」
B「アイヒマン実験は知ってるな。あの電気流すやつ。認知理論って何?」
白蝶「自分の認識と行動が食い違ったとき不快になるけど、その不快感を緩和するために自分の認識を無意識に行動に寄せてしまって食い違いを無くそうとする人間の心理ですね~。例えば」
とはならんだろ!いいかげんにしろ!
リアルで私の周りにアイヒマン実験ミルグラム実験を知っている人間なんているのかよ。いねえよ。大抵の人は知らない単語を多く並べられると思考停止してしまうのよ。「認知理論なに?」なんて言わねえよ。「へー」で終わるんだわ。


相手が仮に知っていたとしても説明するのも面倒。というか必要ないなら一言も喋りたくない。
白蝶「『社会心理学講義』。実に興味深い」
B「ふむ」
これでいいんだよ!

コミュニケーションにおいて「趣味は?」と訊く心理

p-shirokuma.hatenadiary.com
「内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない」
シロクマさん答えありがとうございます。趣味には当てはまらないかもしれませんが、大抵のコミュニケーションはこれが答えでしょう。


日常的な会話の継続が相手の存在を承認することになります。類人猿が毛づくろいの効率化のために言語を使用するようになったというロビン・ダンバーさんの考えがどれほど正しいかわかりませんが、今ネット上でよく見かけるので多くの人に広まっているのでしょう。


通常、初対面の自己紹介の流れで「趣味は?」という質問をされると思います。
それは普段どういう行動をして何をどの様に考えているのかという価値観を知ろうとする営みだとは思っています。
故に趣味の到達度というか、どの程度趣味を極めているかなどは全く気にする必要はないのですが、なぜか答える立場になると「その程度で趣味なんて言えないよなあ」などと考えてしまう


nmikami.hatenablog.com
同様に考えている人がいらっしゃいました。

かつて「趣味は旅行」と答えていたこともあった。だがそう答えると、「それではあの観光地は訪れたか」とか、「どこそこの世界遺産はどうか」といった話になりがちである。そんな典型的な観光旅行も嫌いではないが、それこそ読書や映画の話と同じで、趣味というほどの経験や強い情熱があるわけでもない。とくに相手が「趣味は旅行」だと考えていて、それにふさわしく各地への観光を楽しんでいる人だったりすると、かえって話がかみ合わないことすらある。やがて、自分の趣味は「旅行」でもないと考えるようになった。


それでも、旅は好きである。そこであるとき、自らが旅に出るときの高揚感について、ややつぶさに観察してみた。すると、自分がいちばん楽しいと思っているのは、目的地に着くまでの過程、例えば飛行機や列車に乗って、車窓からの景色が変わるのを楽しんだり、機内や車内で飲んだり食べたりしながら時間を過ごす部分だということがわかってきた。

この方は一般的なカテゴリー「旅行」をよく観察して自分にとっての本質のようなものを見つけ、それを回答とすることにしたようですが、なまじ「乗り物や徒歩で移動すること」を趣味と答えるのは一般的ではないため他者の反応を気にしてか苦手意識は依然としてあるようです。

  • 趣味であるかどうかに知識・経験量は関係ない
  • 一言で表せる一般的なカテゴリーでなくても良い

趣味を答えるときにこれらは留意されるべきだろう。仕事で何が得意ですかと聞かれると答えにくいと感じる場合と同じく、周囲の人間との相対化をしてしまうのが問題ではないだろうか。
グローバル化、ITの普及によって1世代に満たない期間で関わる人間の範囲が広がってしまった。まだ多くの人間はそれに適応できていないと思うのだが。

翻って自分においては、やはり読書が好きだ。時間や金に関して少し余裕が与えられたときにその行動を選択してしまうならばそれを好きと言って良いだろう。

さて、趣味が読書の人間の価値観を引き出す場合効率の良いアプローチは一体何か?
答える立場に立ってくれ。答えやすい質問が良い。さらに言うとなるべく過程を説明させたほうが多くの情報を話すことができる。つまり追加質問のヒントを得られる。オープンクエスチョンなんて言われるやつですが、踏み込みすぎると警戒されるらしい。

下記の質問ならばどうだろうか?

  • どうやって読む本を選んでいますか?
    • 好きなジャンルがある
    • 好きな著者がいる
    • 本屋で人気の平積み本を選ぶ
    • SNSで紹介された本を選ぶ
  • 図書館は利用しますか?
    • 多読で買うと破産するから専ら図書館利用派
    • 書き込みたいから買う派
    • 電子書籍が良いから買う派
  • 平日も読む時間を作っていますか?(≒いつ読むか)
  • 子供の頃からよく読んでいましたか?(≒いつから読んでいたか)
  • 面白いけど人に勧められない本ってありますか。
  • 他の人に比べて読書に関連してこだわりがないところってありますか。


変な質問並べて考えましたが、意外と好きなことならどんな質問が来ても平気なのではないか。
先程の旅行が趣味というと疑問に思っていた方も、旅行と言われるとどこか答えられず趣味と言うには気後れしていたようですし。
趣味が何か考えるとき、自分に対して質問して困るか困らないかというのは案外良い判別方法かもしれない。今度1人質問コーナーみたいな記事書いて考えて見ようと思う。

相手の価値観を知る意味とは

そもそもこの記事は小坂井敏晶さんの『社会心理学講義』の感想を書こうと思って書き出しました。
しかし何故か趣味の話が延々と続き、終らないので諦めて方向転換となりました。
(まだ2周目の途中読んでいるところなので方向転換は丁度いいといえば良いのだが)

社会心理学講義』に趣味なんて全く出てこないのですが、一体何故脳内上司と会話する書き出しになったのか全くわかりません。
現在読んでいるのが第8講の「自由と支配」なので、自由意志が存在しないとか、格差とか支配に関して読んでいたのでそのせいかもしれません。*5


さて、人は全体としては変化しないように見えても、劣化・成長によって常に細部は変化します。
趣味・興味・暮らし向き・好み・身近な出来事などの相手のことを知ったとしても、次の日、来年には事情が変わっているかもしれません。外交的な方、話好きな方、女性の多くは苦もなく、もしくは苦労を見せず情報のアップデートを行っています。
面倒くさがりで喋りたくない私は「もっと広く適用できる一般解があればなあ」と思うわけです。とはいえ万人に対して使用できる受け答えを求めているわけではなく、これさえ知っておけば8割間違いないだろうというその人の根本的で抽象的な価値観を求めています。


私の例を挙げます。
「生きた情報にはあまり興味がなく、死んだ情報に興味がある」「人となりに興味はないが人の能力には興味がある」「他人の称賛や非難に大して価値を見いださずその時面白いと思ったことを実行する」「周囲の皆が右を向いていたら左を向く」「全体最適化を好む」「搾取されなければ不自由でも構わない」


上記の例が不変なものばかりではありませんが、二十数年生きてきて概ね間違っていないことばかりです。こういうのって当人しかわからないと思うのですよ。
これを趣味とか日常会話から割り出すの無理ゲーじゃないでしょうか。


行動原理を他人に気軽に教えることがリスクがあるとはいえ、友人や会社の同僚には話しても構わないと私は思います。
周囲にテイカー、自己愛性パーソナリティー障害、サイコパスがいる場合はリスクが高いと思いますが、どれほどの確率でしょうか?
そもそも大抵の人は一回言ったくらいでは具体的な出来事すら忘れてしまっていることが多いです。いわんや抽象的なことをや。


「行動原理」と「何が出来るか」を理解できればそれでいいじゃん。

また、私は言葉によってではなくて人の行動・発話・言語・表情パターンを見て考え方を推し量ろうとしがちです。内容は仕事の報連相でも機能するのでそれ以外の会話をすることで概ね事足りてる気がします。
まあ、他の人が私のことを理解できていないらしいのでそれだけではダメらしいのですが。


とはいえ私も現在の仕事を選ぶ基準の一つに「他者と話さざるを得ない」職種を選びました。大学のときに引きこもって人と話さずに生活していたら喋る能力がやはり低下したので、生きていく以上それはまずいと感じて好きではありませんが強制的に話す状況に自分を持っていきました。

そういう意味で少しは喋ったほうが良いという主張ならわかるのですが、やはり毛づくろい的コミュニケーションには苦手意識があります。

最後に

文中で書いた効率的な質問集が思いの外良いのではないかと感じた。
各分野を趣味としている人に質問集を作ってもらって共有すれば面白そうだな。

それではこのへんで、おやすみなさい。

*1:読むスピード、ペースはすごく...遅いです...。

*2:どういう本って言う質問ホビロン。(ホビロン:「本当にびっくりするほど論外」の略)

*3:アニメと漫画を一緒にしないでほしい。メディアの違いを理解せよ!

*4:いわゆる心理テストの存在が害悪。

*5:休日まで思い出してもらえるなんてさぞ良い上司なんだろうな。

【推し、燃ゆ】を読んだ件

こんばんは白蝶です。
かなり人気の「推し、燃ゆ」を読んでの感想となります。なお8月に1度目読んで、昨日2度目読んで感想を書こうと思いました。
読書メーターで登録していると毎日のように共読の嵐。有名になる作品はこんなに読まれるものなのかと驚嘆。


以下、主人公であるあかりの問題、病気などの内容詳しく書いていますので注意。

続きを読む

いまさらCO2濃度計を導入した件【EPEA-CO2-NDIR-05】

こんばんは白蝶です。
新型コロナウイルスもかなり沈静化してしまっただろう今になってやっとCO2濃度計を購入した。


PCのUSBポートに差してモニタリングするCO2濃度計で、基板・センサー丸見えな無骨なデザインです。電子工作できる人はセンサーだけ買ってこういうの作れるんでしょうけどね私は無理です。
当初はAmazonで探したのですがMade in Chinaばかりでピンとこなかったので最終的に若干怪しく思いつつもこういうのに行き着きました。
使い方は簡単でPCに差してドライバとモニタリング用のソフトをインストールして使用するだけでした。
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epea.co.jp


上記URLでソフトの画面キャプチャも載っていますが、400ppm~800ppmのとき緑背景、800ppm~1000ppmのとき黄色背景、1000ppmのとき赤背景に変わります。
そうだよこのくらいの機能でいいんだよ。あとデータをCSV出力できるから自分でグラフとか作れる。探すとアプリ連携している高額なCO2濃度計とか、温湿度もわかる濃度計ばかり出てくるけどそういうの求めてないんです。まあこれは基板むき出しで強度は高くないから扱いは気をつけないと4000円がすぐに真っ二つになると思うけど。
ソフト自体は数値表示するだけだから小さくして画面の端とかバックグラウンドに置いておけばいいだけですね。

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CO2Viewerソフト


正月は引きこもる予定なのでCO2センサーがバッチリ機能してくれることを祈ります。
最近行動が鈍くなっていたのはCO2濃度が高くなっても換気していなかったのが原因な可能性はあり、これからは数値を見て換気するからプラシーボ効果も相まって充実するはず。はず。

それでは今日はこのへんで。

敬語の正しい使い方はこれ読んでおけという本【勘違い敬語の辞典】

こんばんは白蝶です。
最近図書館に行きまして大学生のときに読んだ敬語の本を借りて再読したので書いておこうかと思います。
↓これおすすめです。というか私敬語関連の本これ以外記憶にないのでこれしか知らないようなものです。


本書の特徴として下記2点が挙げられます。

  • 実際にメディアで使われた誤った例文を多く載せている
  • 文法に則って解説している

どちらも私にとってはメリットでしたが、誤った例文を多量に摂取することになるので間違ってもインプットしてしまう可能性はあり、「連体形って何?わかんない」と思って躓いてしまう人がいる可能性があるという点ではデメリットになるかもしれません。本書の副題が誤用の辞典なので。


詳細は読めば良いのですがどんな内容か簡単に備忘としてまとめます。

原則

二重敬語は禁止。対象が天皇陛下であっても故人であっても禁止。

亡くなられる → お亡くなりになる、亡くなる

敬語は「心理的な車間距離」を表現する言葉であって、心を表すものではない。
つまり自分が相手をどう思っているかは敬語とは別問題。


させていただく

私が読んだのは2007年の初版ですが最近流行の言い回しと表現されています。結構前からなのですね。
主な論点は「さ付き言葉」として、「やらさせていただきます」のような表現は間違いということです。させていただくは使役+謙譲のため最上級の表現であるから使いすぎると下品になると簡単に書いているだけでした。さらっと書いているため探すのに苦労しました。
「させていただく」を使う方は多用するので手に負えない。20代の若者に言いたいが「させていただく」は禁止ワードにするつもりで文章を書くほうがいい。
さ付き型の言葉にも言えることだが音節が増えると丁寧に聞こえるという印象に振り回されて間違った敬語を使う方が多いと思う。

崩せない表現

とんでもございません → とんでもないことでございます
何とも申し上げられません → 何とも言えないことでございます
気取った表現をしようとすると間違えるかもしれませんね。
敬語ではありませんが「古典部シリーズ」で千反田える嬢が「キナの匂いがしますね」なんて言ったことがありましてね…。

敬語の型

  • 尊敬語

お~になる、お~くださる、~なさる

  • 謙譲語

お~する、お~いたす、お~できる、お~いただく、お~願う


尊敬語の定型句になぜか「して」を挟んで謙譲語にしてしまう間違いもあり、特に口語で言葉の間についやってしまいがちだろうと思います。
「お話してください」「ご紹介してください」は相手に対して謙譲表現をしてしまっています。

上位者に対して使用してはいけない言葉

マナーとして下記は良くない言葉です。

  • 上位者を褒める言葉
  • 上位者をねぎらう言葉
  • 上位者の能力を聞く言葉
  • 上位者に許可を与える言葉

最後に

簡単に上記のようにまとめました。大学生のときに読んでまだまだ記憶に残って社会人やってる今も活きてるなあと思いました。
普段から私が注意しているのは、

  • なるべく簡単な表現にする

 尊敬語は「お~になる」「お~くださる」を主に使用する、謙譲語は「お~いたします」「お~願います」を主に使用する。
 尊敬語に関しては「お~いただければと思います」とか「お~いただければ幸いです」という表現は長いし、「お~していただければと思います」という誤った表現の温床になるため使わない。
 謙譲語に関しては「~させていただけますでしょうか」長い表現は使わず「ご~します」と短く済むように書く。

  • 敬語を使用するくらいなのでちょっと素っ気ないくらいで良い

という点ですね。習うより慣れろという感じでもありますが。


それでは今日はこのへんで、おやすみなさい。

オタク趣味に対する嫌悪感 ~半端な知識はいかんのじゃ~

こんばんは、白蝶です。
自身がオタクでありますが、オタクに対して嫌悪感をもつ精神について考えてみようと思います。<約4500文字>

 
 
私はオタクといえば早口デュフフな、好きなことに対する知識が豊富かつ関連知識に貪欲な人を想定しています。そういう意味は私はオタクではないと思います。しかし昨今の流行りでは「オタク」≒「アニメ、アイドル、ミリタリー好き」のイメージが強いと思いますのでこれに従って自身をオタクとして考えます。ライトなオタクですね。
 
 

何に対して嫌悪感があるのか

オタクか否かに関わらず、群れて周囲に配慮しない人を見ると嫌悪感が湧き上がってきます。いわゆるパリピ陽キャと言われる外向的な人対しても嫌悪感はありますが、こういう人とは縁遠く、近づかなければいいと考えているため嫌いだと感じてもすぐに忘れてしまっているのでしょう。ならばオタクに対する嫌悪感とは身内に対するもので、非難される対象に自分が属している気まずさのようなものでしょうか。オタクをおおっぴらに自称はしませんが、オタクに対して内向的な印象を持っており、自分は内向的という自覚はあります。三段論法的には私もオタク...ではありませんね、自覚も印象も包括関係と思うので。内向的という枠にオタクも私も包含されます。オタク批判を内向性批判と捉えているのでしょうか、私は
 
 
ここでタイトルと自分の認識が違うことに気づきましたが、オタク趣味自体に嫌悪感はありません。嫌だと感じるのは、街なかで他人がアニメの話を周りに聞こえるように話していたとき、二次元の広告を見たときでしょうか。オタク嫌いといっても内容が二次元に関するときだけです。外向性に対する嫌悪感と構図は同じで、おそらく知らなければ嫌悪感も残らないのでしょう。では逆に自分が知っていることが街なかで聞こえてきたら二次元関係なく嫌悪感があるのでしょうか。
 
 
私はスポーツとかエンタメとか詳しくないため、他人がそういう話をしていても何言っているのかちょっとわからない状態です。自分が知らないことを他者が話していても全く気になりませんが、知っていることを他者同士が話していると嫌な感じがする。あれ...これって疎外感でしょうか...? もしくは自分だけ置き去りにされているような感覚でしょうか。
 
 

女性向けの男性イラストを見て思う

話は変わりますが、BLぽいイラストを見たときに少し不快になり目を逸らす傾向があります。今は女性向けのイケメン男性キャッキャウフフな作品もかなり増えましたね。(別にFree!に対しては嫌悪感はありません)
 
見るたびに「全部同じ顔じゃん」と思うのですが、男性向けコンテンツの美少女に対して興味のない人も同じように思っているのでしょうね。*1
 
確かにライトノベルを読み始めたときはオタクコンテンツに引いた姿勢で接していましたし、イマイチキャラの違いがわからんかったけれども、今ではライトノベル電波女と青春男」を買うためにレジに持っていったときの恥ずかしさを懐かしく思うほどで、8年ほど経過して思い出せたというのはこれはこれで貴重な経験です。ちなみに電波女と青春男入間人間さんの独特な文章が合う人には読むと青春ポイントが貯まるのでおすすめします。*2
 
 
話が少しそれましたが、この女性向け作品に対する、もしくはイケメンに対する嫌悪感の正体ですが嫉妬なのでしょうか。
 
女性が男性向けコンテンツに嫌悪感を示すという逆の観点から考えてみます。アニオタに対する女性の主張は「現実逃避して気持ち悪い」でしょうか。たしかに現実逃避しているアニオタも一定数いると思います。「女性に相手をされないから別のコンテンツで欲求をみたす」わけですが、この代償行動自体は普通のことです。代償行動が言葉の場合、例えば「まだ本気を出してないだけ」とかは「じゃあやってみろ」という風に反発を食らうことがありますが、代償行動が行為の場合、浪費、過食とかは割と批難されるより憐れまれる確率のほうが高い気がします。それを考慮すると、代償行為に対してではなく、「女性に相手にされない」こと自体に対して嫌悪感を持っているのだろうと私は考えます。これに対する説明は最近ネットではよく見ますが、「既に相手がいる人は他人が認めた価値が何かしらあるから、女性はモテる人(他人のもの)が好き」という理論で片付きます。オタクに対してあからさまな嫌悪感を示すのはその方が相手が寄りつかないからです。
 
ですが、男女の立場を逆転して考えているのでもとに戻したときにこれではうまく説明できない可能性があります。逆転可能な考え方でもう少し考えてみます。
 

やはり嫉妬なのか!?

女性に相手にされないからと逃避する男性は生物的に弱い確率が高いです。しかし競争市場で総数が少なくなると全体の質は低下します。全体の質が低いとそうでない場合に比べて自分が質の低い相手を掴む確率が高くなります。これを避けるために逃避はしてほしくない、つまり「あんたのことは好きじゃないけど、他の人が自分磨きしてくれないと困るんだから現実逃避なんてしないでよね!」という考えが一つ。(イメージボイス:豊浜のどか, 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない)
 
もう一つの考えとして、「少子化だから今の東大生はレベルが低い」言い換えると「昔よりレベルが低いやつでも東大生になれる」ということをわざわざ言う人はおそらく楽して東大入学した人に嫉妬して言っています(主張自体は正しいです)。これと同じように「(競争市場の総数が少なくなる前に比べて)低いレベルの女性でもトップレベルの男性を捕まえることができる」ことに嫉妬している人がいる、つまり「あんな女でも彼氏がいるなんてほんとありえないんだけど!」という考えもあります。(イメージボイス:三浦優美子, やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
 
ただしこれは恋愛上位層の考え方です。下位層の女性からするともともと自分の相手になるはずだった男性はより上位層の相手とくっついてしまうので相手がいなくなってしまいます。つまりオタクコンテンツのせいで相手がいなくなります。そのためコンテンツが妬みの対象となり得ます。
これならそのまま男女逆転可能ですね。私が恋愛下位層ならばこの不快感は嫉妬ということになります。
 

男を知るべきなのだろうか

この記事自体、以前の過疎ブログからの移転で、上記の考えは数ヶ月前に書いたものなのですが、校閲していてそれっておかしくねぇ?AA略)とも思いました。

具体的にどこがおかしいかわかりませんが、こう…朧げながらそういう考えが浮かんできたんです。

 

そうして少し上の方の文章に目を向けると書いていたが(自分でも忘れていた)、知らなければ嫌悪感が残らないと書いている。

確かにそうだ、もう知りすぎて男性向け作品に対しては例外はあるが大抵の美少女は受け入れられる。*3JR、温泉、競馬、軍艦、戦闘機、戦車、何とコラボ・ネタにしようがさほど気にならず、こんな作品があるのかと思うだけだ

一方でイケメン作品に対して「男が女みたいにこんなに群れるわけ無いだろ」といったリアリティが足りないという視点での批判をするのだが、果たして私はイケメン作品の何を知っているのだろうか? 何も知らないのに2次元作品だからといってどこか美少女作品と同じ面ばかりだと勘違いしているのではないだろうか。その中途半端に知った気になっているせいで嫌悪感が生まれるのではなかろうか。こんな疑念が生まれてしまった。

 

さてこれを検証するべきだろうか、いや検証するのだが、そうなるとイケメン作品をこれから大量にインプットしてその興奮 or 嫌悪状態を日常にしなければならない、まるでセル編の悟空のように。問題となるのは私がイケメンに惚れ込んでしまったらどうしようという不安だ。最近は世間がLGBTsにうるさいとは言え、(同)性の喜びを知る必要があるのだろうか。いや無い。無いな。「バカとテストと召喚獣」じゃないのだからすぐに同性同士で結びつけるのはやめよう。

 

イケメン作品と呼んでいいのかわからないが、「07-GHOST」「AMNESIA」のTVアニメは視聴した。07-GHOSTは普通に良かった。ハクレンが好きだ。AMNESIAはなぜ見たのか経緯を覚えていない。当時美少女に浸る危険性を直感的に察知していたのかもしれない。どちらにせよ名塚佳織さんの声は良かったはず。

 

そんなわけでこれからはイケメンでご飯を食べるように日常的にイケメンを消費することにしよう。気づいてしまったからには検証しないわけにはいかない。

 

代償行為としてのオタク趣味

少し話を戻して、そもそも「代償行為としてのオタク趣味」についてですが、必ずしも恋愛の代償行動とは限らないでしょう。私はアニメのブルーレイも買いますし、好きなキャラならフィギュアも買いますが、好きな2次元キャラは性欲の対象にはならないのです。2次元の最大の特徴は「自ずから変わらないこと」です。綺麗なイメージは誰かに汚されない限り侵されることはありません。
 
2次元に対する好きと3次元に対する好きを混同している人にありがちな考え方は、「2次元と3次元のタイプが同じだろう」「2次元にいくらつぎ込んでも何にも残らない」など。これは結構痛い勘違いで、イラストもフィギュアも動かないし現実に影響を与えないというのは当たり前、理解しているので見返りを期待するという発想があり得ません。あくまで好きという感情が一方的であり、好き・可愛いという感情はペットに対するそれと同じ、特に物理的に関わらないという意味ではYoutubeで見る犬・猫の動画で可愛いと思う感情と似ていると思います。動画で見るなら可愛いと思う犬種でも飼うほどではないと感じることはあるでしょう。動画見るのに時間(場合によってはお金も)使っても何にも残らないと言われても的はずれな指摘でしょう。
 
 
長文になりましたがとりあえずこの辺で、おやすみなさい。
 

*1:女性キャラのほうが髪型とかでバリエーションが多いから女性キャラは同じじゃないとか思っているあたり自分も大概往生際が悪いと思います。

*2:4巻の表紙は本を買うだけなのにレジで犯罪者扱いを覚悟する。7巻の表紙は脚が性癖に刺さる。この頃のブリキ神は流石。

*3:奇乳とかグロテスクなやつとか、多少のデフォルメは許せるが異常だったり可愛そうなのは受け入れられない

言葉を創る人 ~若者言葉は自縄自縛という話~

 同じ意味を表す言葉があるか探したことはあるのだろうか? 推しとか萌えとか見える化とか。
こんばんは白蝶です。ずっと考えていることですが、皆さんはどう折り合いをつけているのでしょうか。


見える化」という言葉が気持ち悪くて使いたくないのですが、会社勤めしてるとどうしても目に入ります。可視化という言葉を使えばいいじゃないかともうのですが。
見える化という言葉はトヨタが使い始めたらしいので、日本万歳の人は異を唱えなくてもいいと思います。意識高い系記事で紹介されている内容を見ると、
    可視化:そういうデータを残しているだけ、見たい人が自分で調べる必要がある。意味のないこと。
    見える化:皆に強制的に見せつけて意識改革ができている。意味のあること。
みたいな書かれ方をしていて記事自体も気持ち悪いです。


見える化 気持ち悪い」でググると(ググるという言葉も......)下記のように感じている人がいます。
2つ目のサイトの「曖昧な言葉を使ってごまかしている」というのが上手く言い表している気がします。
wakaiojisan.hatenablog.com
okwave.jp




まあでもこれだけだと一面的なので好意的に捉えているサイトも探します。


......探しましたが語感を褒めているサイトが見つかりませんでした。メリットというキーワードで調べると山のように出ます。いっぱいあるのでURLわざわざ載せません。
色んなサイトで共通して書いているのが、データを見えるようにして活かし業務効率を改善!みたいな感じですね。まあこれに関してもいいたいことありますね。
語感として気持ち悪い理由は当たり前ですが、通常「名詞+化」として使われる言葉を「動詞の連体形+化」で使用しているからですね。


昔私の大学の英語教授が「~的という表現は音読み+的もしくは熟語+的という形で使用される。私的、公的、感情的、論理的のように。ワタシ的ってなんだ?」とおっしゃっていました。これも似たような言葉の崩れですね。
見える化はキャッチーな言葉を使って気を引きたいトヨタの思惑がありそうですが、わたし的は何でしょうか。こちらは割と馴染んでいる気がします。(というのも自分でも使った記憶があるからそう思うのかもしれませんが)

www.nhk.or.jp
hiiragi-june.hatenadiary.org


調べると1998年には疑問に思っている人がいますね。「~として」と同じ意味で使用しているのだろうなというのはわかります。2つ目のサイトでは自分という存在を曖昧にするために使っていると書いていますがこれも的を射る意見だと思います。


曖昧な言葉といえば高校生の頃は古文を読むときに「賜る」という言葉に苛立っていた気がします。これは偉い人がものを与えるという意味と、偉い人からものをもらうという2つの意味があります。客観的に見ればどちらの意味も物が偉い人から偉くない人に移動しているだけなのですが、どっちの意味だよ曖昧な言葉使ってるんじゃねえと思い、なおかつこういう部分が読み取れないと問題を解けなかったりするのですが、曖昧な言葉というのは昔からあります。古語の「おかし」「あはれ」も今で言う「エモい」と同じようなもんだと思います。複数の意味を持っていてどんな状況でもこの言葉使えばOKというのは楽なんですよね。オールインワンの化粧品とか人気ありそうですし。


ただし、あくまで楽なのは曖昧な表現で伝わる場合とか理解度がその程度で問題ない場合でしょうね。違和感がないのは既に輪の内側にいる人だと思います。輪の外側にいる人は気持ち悪いと思うのでしょうね。おっさんが若者言葉に嫌悪感を示すのは流行から爪弾きにされたように感じるせいですね。この論法ならば。

一番賢い向き合い方はそういった言葉を適切な場面では使用しつつ、言葉は生き物だからと言い訳せずになぜ変化したのかを考え続ける姿勢だと思います。


とりあえず使ってみる精神は大事

高校生の頃萌えという感覚がわからないと友人に言ったら「とりあえず使ってみろ。可愛いと思ったらそれが萌えだ」と言われました。このありがたい教えに従って使ってみたら抵抗はなくなりました。まあ「萌え~」なんて言っているやつがいたらちょっと距離を置きますが、抵抗があるうちは意味を輪の外側から考えることになり当然否定的な意見になる確率は上がります。とりあえず使ってみるという姿勢は正しいなと思います。
歳を取ると経験を積んでそれなりにプライドが高くなります。こうなると若者の言葉を使うというのはできなくなるのでしょうね。


高校生の頃読んだ評論に「戦争で植民地化した場合まず現地人に自国の言葉を使わせる(日本については例えば台湾)。人は言葉でものを考えるから自国語を強制することで考え方や物の見方を支配する」なんてことが書かれていました。言語学界では常識でしょうか、言語学詳しくないのでそこまではわかりません。
おっさんが若者言葉を使うと支配されてしまうのですよ。中には流行に浅く触れて気軽に使う方もいらっしゃるので、頭が柔らかいなあとか言葉の使い方がわかっているなあと感じる今日このごろです。そのくらいで支配されないという確固とした自信があるのでしょう。


言葉が違えば意味は変わります。犬とDogは厳密には違うようです。新しく言葉を創りたがるのは「自分の感じたことは他の人とは違う」という無意識の現れでしょうか。しかし、その言葉の背景に共感されると嬉しくなるのは矛盾ですね。だって共感されるってことは他人と同じことを考えているのですから。所謂個性の話に似ています。これに関しては養老孟司さんの本で読んで考えたこともあります。精神科のお世話になっている人を見てみろ、皆個性にあふれているだろ、ていう話ですね。


...少し考えてみましたが個性とは構図が違うようにも思います。共感されると嬉しいのはおそらく普通のことです。では自分が感じた言葉を言い表す適切な言葉はないかと考えないのだろうか。考える人はそれでもなぜ造語するのでしょうか。おそらく創ったほうが手っ取り早い、もしくは自分の考えは他人とは厳密には違うニュアンスがある、という意識はありつつもそこまでは考えていないのでしょうね。自分主導で会話を進めたい意識の現れで、自分が作った輪の中に人が沢山入って欲しい、この指とまれ、ただそれだけです。

最後に

適当に書いたタイトルのため回収が難しいのですが、曖昧な表現で多数の共感を得たい人はその程度の理解しかされないと思うし、自分で好き勝手に輪を作る人は排他性があると思います。本当の友達がいないとか薄っぺらい関係に悩んでいる人はこの辺りにも原因があるのではないでしょうか。

適当ですがこんなところで、おやすみなさい。

とりあえず骨伝導ワイヤレスイヤホン買ってみた件。

こんばんは白蝶です。


なんだか家でイヤホン付けてるのはストレスのため骨伝導ワイヤレスイヤホン買ってみました。
まあ2万円くらいなら良いかなと思い特にメリット・デメリットとか調べずに買いました。
これの赤いやつですね。

開封の儀

サイズの比較対象がなぜかKindleですが箱のサイズはこれくらい。ワイヤーの形状をコンパクトにできないからサイズは少し大きめ。まあ箱はどうでも良いですね。
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実際の写真はこんな感じ。充電の端子は独自形状のようですね。USB-Cのが良かったけどどちらでもよし。
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感想

後頭部とワイヤーに7cmくらいの空間ができるからこのまま寝転がったりはできないけど、家でつけてるぶんにはストレスが無くて非常に良いです。
音漏れ具合は、無音の空間でスマホの音量30%くらいにして距離30cmくらい離れた位置から何か小さくシャカシャカ聞こえるなと感じる程度です。
音楽聞くなら問題なさそうです。電車でエロ同人音声聞くのをためらう程度でしょうか。

road-star.net
デメリット書いてくれている方いますが私は家でAmazon Prime見たり音楽聞いたりするのに使う予定のため問題なさそうです。


スポーツ用途がメインらしいので多少激しい運動しても外れないようになってます。
落ちる心配がない、26gなので重さを感じないと値段に目をつぶればいい製品だと思います。
外ではGoogle Buds、家ではAfterShokz Aeropex、外界と内界を隔つ完璧な布陣です。

耳にかけるのでマスクとかメガネとかかけてると使い勝手が悪そうですね。

今日はこのへんで、おやすみなさい。