年下男子に感じる育て甲斐とは子供が生まれても継続するものだろうか
こんばんは白蝶です。
最近結婚に関して考えたいと思っていたのできっかけと思って本を探すことにしました。肯定否定両方の意見を知りたいと思いまず肯定的な本を買いました。
全体的印象はブログに書いた文章を少し加筆修正したような内容で、拙いラノベに比べれば面白かったです。ターゲット層がアラフォー女性のようなので私は対象ではなく、一歩引いた視点で見られてよかったです。
結婚に対して悩んでいる人に可能性を与えること、年下男子を探している人の背中を押すことを目的としていると考えれば割と良書なのではと思います。
年下男子を選ぶメリットとして挙げられているのはこんな感じ。
・低姿勢、低依存、低リスク、低燃費を満たす
・バリキャリの私を家で癒やしてくれる!
・相手が多少幼稚・未熟でも許せる
・若い子に中身で選ばれた優越感でマウント取れる
・料理男子を捕まえてご飯を作らせる
・単身よりも金銭的に余裕ができる
その後で選ばれる女子は「姫力」があるこんな人!みたいな文章が書かれていて、中身のない文字で9割くらい埋められている気がしました。
最後の章では「チームじぶん」という言葉を持ち出しています。ゼロから始める夫婦生活バリキャリをターゲットにしているため管理職と家長を近似しており以下主張をしている。
「チームじぶん」を作ることで「老後の苦労・不安を分散し、喜びを共有」することができる。「幸せは自分のマネジメント次第」であり、チームの方向と目標を見据えて常に現状を把握することが大切。
・自分でマネジメントするからチームが望まぬ方向へ展開することはない
・相手選びによって騙されたり苦労させられたりと女子の人生が大きく左右されることはない
・相手が誰であろうと出来上がる家庭の質が変わるものではない
そりゃ自分が騙しているんだから騙されることはないだろうし、マネジメント=管理しているなら自分は左右されないでしょうね!!(男子は左右されるけど)
あと年下である必要もないじゃん!!
なんて思ってしまった。どうも前半の年下云云に比べて後半は熱が入った語り口のため、後半が本音なんだろうけどそれにしてもあんまりな論理構成じゃないか!
本書で唯一得られたのは下記知見だけだと思います。
ヒントとしては、結婚する相手を決めるとき、「尊敬できる人」を探すのでなく、「何はともあれ一緒に成長できる友達」を探すこと、そして、いったん家庭を創ったら、家族それぞれが良いパフォーマンスをできるように盛り上げていくことです。相手がああだこうだと言っているのは、ヒマすぎです。
「一緒に成長できる友達」というのは中々上手いこと言い表しているのではないでしょうか。私も結婚を考える際にはこれを一つの観点として挙げようと思います。まあ今のところ友達はいませんが......。
結婚に限りませんが、人間関係において自分から与える余裕のある人は「贈与論」を取り入れることを推奨します。私は内田樹さんの主張がわかりやすいと思います。贈与論そのものを強く説いているわけではありませんが根底にはその考えがあります。
レヴィ・ストロースを絡めてこちらで少し。
成熟・学びという観点からはこちら。
贈与論そのものを読むのが一番とは思います。
今日はこのくらいで、おやすみなさい。
P.S. タイトル回収忘れていました。
作中では年下男子を捕まえる前半の主張はアラサーだから子供は産めないかもしれない、けれど未熟な年下男子を成長させる「プチ母+愛され妻」だから満たされるというものでした。後半では早いうちに結婚して子を産むと体力的に安心という主張でした。めちゃめちゃですね。
現実的な話子育てで余裕がないときに甘えたがりな旦那というのは頼りがいがなく辛いと思います。まあこの話の流れだと育児を旦那がメインで行うように管理するから問題ないという理論なのだと思います。
本書で私が得るべき教訓は年上女性に騙されないように気をつけようということでしょうか。