白蝶の雑記帳

儲からない時間、無駄な時間、考える時間。

MBTIにおけるINTP型について(1) ~自己紹介とも言うよね~

 こんばんは、白蝶です。

別ブログから移転して来ました。

タイトル通りMBTIに関連付けて話したいので、まずMBTIとは何か簡単な解説からしようと思います。知ってる人は下へスクロールでお願いします。

MBTIとは

MBTIとはMyers-Briggs Type Indicatorの略であり、簡単に言うと性格分類のことです。理解が浅い人は血液型の性格分類と混同しがちですが、MBTIは行動や心理的な質問を行い、タイプを判断します。
        血液型:B型 → マイペース
        MBTI :膨大な質問 → INTP型 → ~の場合に~する傾向がある

情報のインプットとアウトプットの傾向で分類し、(簡単な説明なので定義の不明確な言葉もありますが)

1. どこに関心を向けることを好むか。どこからエネルギーを得るか?(E or I)
        →外向 or 内向
2. どのように情報を取り入れることを好むか?(S or N)
        →感覚(五感) or 直感(パターン)
3. どのように結論を導くことを好むか?(T or F)
        →思考(論理を重視する傾向) or 感情(調和を重視する傾向)
4. どのように外界と接することを好むか?(ライフスタイルのあり方)(J or P)
        →判断的態度(計画的、秩序的) or 知覚的態度(非束縛的、臨機応変的)

のように4項目の組み合わせで16パターンのタイプに分類されます。私の場合はINTP型で、

自分の内面の思考や体験に関心を持ち(内向)、物事の全体像を見てパターンで認識し(直感)、原理原則を重視して論理的に考える傾向があり(思考)、状況に応じて柔軟に行動する(知覚的態度)。(注:これは私の言葉でまとめています)

となります。こういう性格らしいです。これは抽象的表現ですが、ネットで調べたり本を読んだりすると、どういう状況でどういう行動をしがち、と具体例が載っており結構当てはまるのでそちらも参照ください。(多少バーナム効果もあると思います)

 

下記の参考URL 1のWikipediaにも記載があるように、学問的に妥当か否かはまだまだ不明なところもあるので参考程度ということを肝に命じておきましょう。

参考URL 2のサイトはMBTIとイコールではないのでその点も注意ですね。(ちなみに私はこのサイトで検査したことはありません。ならばなぜ載せた)

私はJpan Psychologists Press Inc.が発行する「MBTIタイプ入門」(参考URL 3)を持っていて、かつ検査も受けたことがあるのでそれを根拠に話すつもりです。

 

割と重要なことですが、MBTIのタイプは成長によって変化します。時によって違い、タイプが定まらないこともあります。どのタイプになるのが一番ということもありません。価値観がそのまま反映されるため、視座が増えるとその分違うタイプにもなります。逆に成長過程で一貫して変化しない場合は所謂、癖のある人かもしれません。

MBTIをする目的は、該当するタイプに性格を寄せることではなく、自分や他者の傾向を知り、新しい視座を獲得して人生をより楽に、豊かにしようということだと思います。亀仙人の修行に通じるところがありますね。

MBTIについては以上です。いやこの説明簡単か?

 

INTP型について

ネット上なんかでは典型的なオタクのタイプとして語られます。というのも周囲に与える印象は「物静かで控えめ、自分がよく知っていることに関してはおしゃべりになる。問題を実際に解決することよりも、解決策を考えることにやりがいを感じる。人や状況を統御することに関心がない。的確なコミュニケーションを重んじる」というもの。また、某匿名掲示板なんかでこのタイプに当てはまる人が多いようです。

 

「的確なコミュニケーションを重んじる」ですが、上記のMBTIの説明でカッコ書きの説明が何度も出たり、似たような表現で同じことを続けて言っているのは微妙なニュアンスをすべて伝えようとするためです。ニュアンスを含めてすべて伝えようとするのはINT型の特徴だと思います。(おそらくINTJも)

 

MBTIに関してはまとめサイトの「凹凸ちゃんねる」さんを見ることがあるので、参考URL 4, 5として載せておきます(すみません引用の形にしたかったのですが、載せたい言葉が多すぎて無理です。また匿名掲示板特有の句読点なしの文のため読みづらさの観点から少し改変します)。いくつか自分にも当てはまることがあるのでピックアップして語ります。

 

INTPは人間を自分の持論や意見の反響板として使うから、他のタイプが共感とか繋がりそのものを求めて会話してる場合そのことに気付かない。[4]
        →まったくもってその通りで反響板に関して補足が必要ぽいですね。後半部分は今の自分も気づいてないかもしれないので残念ながら語れません。

 

私は空想大好きな傾向があります。大別すると抽象的な思考をしている場合とフィクションの設定(キャラクターや作品の内容含む)に思いを馳せている場合の2つです。他人と話すときは抽象的な思考、一人で考えているときはどちらもあります。(今日の時点の私は抽象的思考に少し偏っています。おそらく気分で偏る時期があります。)後者の空想はまあオタクの妄想と思ってもらえば大体あっていますので、前者の抽象思考に関して少し語ります。

 

I*T*型は内に秘めるように考えるので所謂「何考えてるかわからない人」になりがちだと思います。その「何を考えているか」ですが、改まって考えると説明しづらい...。大概はどうでもいいことなんです。ただ単純に考えることが好きだから、CPUが動いてるときのほうが安定しているから考えているだけです。考えるために考えている、というのが的確な気がします。また、考えて出た結論ではなく、思考過程で仮定や結論が分岐したり、当初とは別物になることがありますが、その過程全体を楽しんでいると思います。自分が考えていたことを忘れているのは結論を重視しない点、思考のライブ感を楽しむ点があるからです。何を考えていたのかすらどうでもいいことなんです。(といいつつブログ形式で自分の思考を言語化しようとするのは、思考の堂々巡りを非効率的と感じたためでしょうか)

 

話が逸れたようです、反響板に関してでしたね。内向型の考えるは「自分との対話」としてなされる場合が多いと思います。自分の中にもう一人話し相手が居る感覚です。とはいえ明確な人格があるわけではなく(別人格持ちの人もいるとは思います)、一人で違和感のない通常の会話をシミュレートしているようなものでしょうか。内向型の空想はこの「自分との対話」によってなされるため、一人でも(少なくとも自分自身の中で形式上は)会話が成立します。しかし自分ひとりでは考えの幅が狭いため、自分の中の対話相手を自分から現実の他者にすげ替えることを「反響板にする」と表現していると思います。(INTP型で共通かどうかは不明です。コメントください。)

 

反響板とは音を反射し響きを良くするために使用されるため、転じて「持論を肯定して(気持ちよくして)くれる人」のようにイメージされるかもしれませんが恐らく違います。もっと的確な表現があると思うのですが。私の感覚では「音源(自分の発言)の響きを変化させる人」という意味だと思います。

 

養老孟司さんの考えだったと思いますが、「実体と概念をイコールで結びつける能力は、遺伝子が98%人間と同じチンパンジーにすらなく、人間にだけある」らしいです。例えば「りんご」と言えば皆さんある種共通のイメージをすると思いますがこのことです。現物のりんごを2つ3つと並べれば、大きさ、色、形どの点においても同じものは存在しません。しかしどれも「りんご」です。実体、概念のりんごをそれぞれA、Bとすると「A=B」、逆も然りで「B=A」です。

 

共感や繋がりを求めているコミュニケーションというのは、「A=B」「B=A」を相互確認していることを意味している気がします。この場合、実体は具体的な体験(仕事でミスして上司に怒られた~とか)、概念は普遍的な感想(ミスしたのは自分だし確かに悪いけどそこまで言わなくていいじゃん、ていうか上司の指示も曖昧なところあったし~とか)です(注:フィクションです)。

 

文字として見れば「A=B」じゃないことは明らかなんです。しかし「そうだよね~」という合いの手で「A=B」という回答に赤丸がつけられて等式が成立してしまう。自分は間違っていない、だって相手が丸付けしてくれたから。こういう安堵を求める思考回路こそが、共感を求める理由でしょうか。相手にも「A=B」という思考回路があることを確認したがるのが、繋がりを求める理由でしょうか。

 

INTP型の多くは簡単に「そうだよね~」なんて言いません(人間界に慣れてる人は言えます)。Aの内容を考えます。どんなミスだったか、ミスの回避策、上司は本当に怒っていたのか等。この時点でこれを言葉にするので、非INTP型の求める会話にならず違和感が生じるでしょう。もっと言うと空想大好きなため思考がかなり分岐します。更に言うとAという仮定やBという結論が、Cという仮定になった場合、Dという結論になった場合という風に脇道にそれることも当然あります。INTP型が話者のときは相手に対してC, Dを持ち出してくれることを期待しているため、それが当然だと思っている節はあると思います。会話において共感や、話を広げることが重要視されますが、求められているのは定義済みのXY平面上での広がりであり、Z軸方向の広がりではないのですよね。

 

疲れたので今日はここまでにします。こんな長文書くつもりではなかったのですが。

 

【参考URL】
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/MBTI
[2] https://www.16personalities.com/ja/%E6%80%A7%E6%A0%BC%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88
[3] https://www.jppjapan.com/jws/information/?page=introduction_to_type
[4] 最強合理マン、INTP型はなぜ人をウンザリさせてしまうのか。『他人との会話を思考の”反響版”にしがち』 _ 凹凸ちゃんねる 発達障害・生きにくい人のまとめ